<IMAGE LIST>
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KODAMA
涙のゆくえ
1995作 石膏・木・漆・着彩 H110×W50×D40㎝
あの人がいて、私がいて
確かめることができて
(いや確かめられなくてグチャグチャだったりして)
世の中、何が正しくて、悪いことなのか
分からなくなってしまったり
こんな人でいいのだろうかと思ってたり・・・・
ああ、こんなにも生きることは大変なのか、と
思ったその先に、一体、何が待っているの?
死?
死なら死と あなたの口からハッキリ答えが聞きたい。
ハッキリと。
そうすれば、私はもっと楽になれるのに・・・・。
OASISS 98’-Ⅰ
1997作 砂岩・苔 H20×W60×D30㎝
私が今秘密にしている事。
それは、都会のど真ん中にひょいと存在するOASIS
知っている人はまだいないのよ。
喉を潤してくれるの。
ルンルンッてスキップだってできるのよ。
なんでいきなりあるのかしら・・・?
誰にも見つからないように!
だってまた汚されてしまうもの!
そしたら私また息ができなくなるから
Saill Shape -時の風ー
1997作 鉄・小松石 H120×W60×D20㎝
鉛の様に 重い現実を捨てて
一度、外に翔びたってみようじゃないか!
(何かが呼んでいる・・・何かが叫んでいる・・・)
永遠に続くあの青い空に向かって・・・
眠りの底に
1998作 石膏 H40×W110×D70㎝
9月第1土曜日
小さいながらも 自分の場所を決めて・・・
居心地がはたしていいのか悪いのか
わからないけど なんとか見つけて・・・
嬉しいことなのかは、ハッキリしないけれど
時間が前よりも苦しくなくなったのは
よかったかもしれない・・・
何も感じない。何も見えない。そんな状態が今はいい。
ただ何となく風が吹いて。
何となく時が過ぎて。
何となく愛する人が世から消えていって。
世の中何となく泡となり
記憶も消えていく。
そんな空しい人生を悲しむこともなく
頑張りすぎることもなく
ただ花が、そう、名もつかない野花が
ひっそりと向かいゆく 冬のように
雫の中で
1999作 石膏・漆・着色 H90×W120×D60㎝
ここは なんて静かなんだろう?
自分の吐息、胸の鼓動すら大きく聞こえるくらいだ・・・。
ん? 誰かが何か 遠くの方で呼んでるみたい・・・。
でも、もうしばらく もうしばらくこうしていたい
歪の無いこの雫の中で
追憶 ~時を経て―
2002作 信楽・木 H24×W40×D17㎝
結局は簡単なんだ
過去を想い出にすりゃいいんだ
いちばん下の心の棚にナフタリンも入れて
カギをかけてさ、歩いていけばいいんだ
いつか君の顔も仕草もにおいも
忘れてしまえばいいんだ(できた できてた)
死ぬとき僕は君のことを思い出したくない
だって今こんなに歳を重ねても腰が曲がっても
こんなに季節が幾度と変わっても頭が禿げ上がっても
あの時 僕は君から 愛するコトを教わった最初で最後の
人だから・・・
なのに、なのに なんで こんなに胸が苦しんだ・・・ワァー
僕を信じてついてきてくれた妻よ、子供たちよ
こんな父さんで ごめん・・・
以上、
―不完全な僕についての報告書・終わり―
KODAMA シリーズ
KODAMA -波紋ー
2002作 信楽 H34×W17×D17㎝
出会って、2年と3ヶ月もたったのに
不安だったんだ。
好きとか嫌いとかじゃなくて
ただ不安だったんだ・・・。
君の潤んだ瞳がかすかに
震えているのが・・・。
何か言いたげそうに、でも
キュッと閉ざされた口唇が・・・
だから君の白くて細い手を
離さなかったんだ。
あの時・・・。
KODAMA -Glow Up-
2002作 信楽 H60×W16×D16㎝
あらゆるものが輝かしくって、あらゆるものが吸収したくて・・・
見果てぬ未来を思い描いてはワクワクしていたっけな。
どんどん グングンのびた僕の心ー
一緒にバカやってたヤツラは今なにしてるんだろうな
思いだすだけで笑ってしまうよ!
ーそういえば、姉さんと手紙のやり取りしてる人って誰だったのかな?
なんだかとってもキレイになっていったよね。
KODAMA -君ヲ想フ-
2002作 信楽 H16×W1016×D16㎝
あれから・・・
僕は煙草をふかしながら
歩いて歩いてバカみたいに歩き続けて、
そして朝日が昇ると同時に、大きな声で言ったのさ。
「イロイロ、アリガト」って。
KODAMA -生成-
2002作 信楽 H14×W17×D17㎝
お父さん、お母さん、おばぁちゃん、姉さんにコロ
僕が最初に覚えた言葉は何だったんだろうね。
お父さんのヒゲがゾルゾルするのが好きだった。
お母さんの薬指に食い込んだ指輪が好きだった。
姉さんの三つ編みが好きだった。
コロのつんとした、しっぽが好きだった。